概要

「RSS Web パーツはどこにあるのか?」は、クラシックなイントラネットをモダン SharePoint Online のページに移行するチームから最初に寄せられる質問の 1 つです。クラシック ページには RSS ビューアーがありましたが、モダン ページには相当するものがなく、ツールボックスで RSS を検索しても何も見つかりません。この記事では、その理由を説明し、クラシックの Web パーツが何をしていたかを振り返り、モダン ページで外部フィードを表示する 4 つの実用的な方法 (Vitextra の RSS Reader を含む) を比較して、お客様のケースに合うものを選べるようにします。

📝 注
Microsoft の Web パーツに関する記述は、2026 年時点の Microsoft のドキュメントと Tech Community の議論に基づいています。Microsoft はモダン ページのツールボックスを定期的に変更しているため、最新の状態については現在のドキュメントを確認してください。

クラシックの RSS ビューアーが行っていたこと

クラシックの RSS ビューアー Web パーツは、フィードをサーバー上でダウンロードし、XSL テンプレートでアイテムを表示していました。クラシックの発行ページの Enterprise 機能セットに属し、Web パーツごとに 1 つのフィードを表示し、スタイルの変更は XSLT の編集でしかできませんでした。サーバーがフィードを取得するため、イントラネット内のみのフィードも動作し、ブラウザーがフィードのホストに接続することはありませんでした。

このクラシック Web パーツは、SharePoint Online のクラシック ページには今も存在しますが、モダン ページには配置できません。また、クラシック ページは、モダン ページのようには Microsoft Teams やモバイルで表示されません。

モダン ページに RSS Web パーツがない理由

モダン Web パーツは、サーバーではなくブラウザー内で実行されます。SharePoint ページ上のスクリプトが別の Web サイトからデータをダウンロードできるのは、その Web サイトがクロスオリジン (CORS) ヘッダーで明示的に許可している場合だけですが、フィードの発行者がそれを送信することはほとんどありません。そのため、ブラウザーのみで動作する RSS Web パーツは、大多数のフィードで失敗してしまいます。Microsoft は、サードパーティ コンテンツ用のプロキシを SharePoint Online に組み込まない選択をしたため、モダンのツールボックスには RSS Web パーツがありません。

関連しているように見える Web パーツは、別のことを行っています。

  • ニュースは、現在のサイト、ハブ、または選択したサイトの SharePoint ニュース投稿を表示します。外部フィードは表示しません。
  • 埋め込みは、管理者がサイト コレクションの HTML フィールドのセキュリティ設定で許可した Web サイトの <iframe> または埋め込みコードを挿入します。XML フィードを単独で表示することはできません。
  • 強調表示されたコンテンツとイベントは、SharePoint のコンテンツをまとめて表示します。
  • SharePoint ニュースと Viva Engage の投稿を集約していた Viva Connections のフィード Web パーツは、Microsoft によって廃止されており、RSS を読み取ることはありませんでした。

選択肢の比較

リストへの Power Automate フローサードパーティ ウィジェットを使った埋め込み Web パーツカスタム SPFx Web パーツVitextra RSS Reader
仕組みフローが新しいフィード アイテムを SharePoint リストにコピーし、リストまたはニュース Web パーツがリストを表示する外部サービスがフィードを HTML に変換し、埋め込み Web パーツが iframe で表示する自作の Web パーツが、自分で構築したプロキシ (たとえば Azure Function) を通じてフィードをダウンロードするWeb パーツが Vitextra フィード サービスを通じてフィードをダウンロードし、表示する
1 つのビューに複数のフィード可能、フィードごとに 1 つのフローで同じリストへウィジェットによる可能、自分で構築すれば可能、ソース タブ付き
最新性フローの間隔分の遅延 (数分から数時間)リアルタイムリアルタイムリアルタイム、1 ~ 7 分ごとの自動更新付き
イメージ、分類、検索リスト ビューで構築したものウィジェットによる。サービスのブランド表示が付くことが多い自分で構築したものあり: イメージ、分類タグ、検索ボックス、3 つのレイアウト
外観SharePoint のリストまたはニュースのスタイルiframe 内の外部スタイル、テーマ非対応設計どおりSharePoint のテーマ、セクション背景、ダーク モードに従う
Microsoft Teamsタブ内のリスト Web パーツタブ内の iframe、ブロックされることが多いTeams 対応を追加すればチャネル タブと個人用アプリ
フィード データの行き先SharePoint リストへ (永続的に保存)ウィジェット プロバイダーへ自分のプロキシ経由Vitextra フィード サービス経由。何も保存されない
セットアップの手間フィードごとのフロー、リスト、ビュープロバイダーのアカウント、HTML フィールドのセキュリティでドメインを許可開発、ホスティング、保守パッケージの展開、Web パーツの追加、フィード アドレスの入力
継続的なコストPower Automate コネクタの制限と実行クォータウィジェット プロバイダーのサブスクリプションホスティングと開発者の工数テナントごとの Vitextra サブスクリプション

選択肢 1. リストへの Power Automate フロー

Power Automate には、RSS 用のトリガーフィード アイテムが発行されたときがあります。フローは、新しいフィード アイテムごとに SharePoint リスト アイテム (タイトル、リンク、概要、発行日) を作成し、リスト Web パーツがそのリストをページに表示します。アイテムからニュース投稿を作成するチームもあります。

この方法は、アイテムを SharePoint に保持したい場合 (検索可能、保持、コメント可能) や、重要なフィードが 1 ~ 2 つだけの場合に適しています。短所は、発行からフローの実行までの遅延、フィードごとに 1 つのフローが必要なこと、個人アカウントで動作するフローの保守、そして表示方法がリスト ビューに限られることです。自分で解析しない限りフィードのイメージは表示されず、ソース タブもなく、クリーンアップしなければリストは際限なく大きくなります。

選択肢 2. サードパーティ ウィジェットを使った埋め込み Web パーツ

RSS から HTML へのウィジェット ジェネレーターなどのサービスは、埋め込み Web パーツで表示できる埋め込みコードを生成します。結果はリアルタイムで、開発は不要ですが、フィードのコンテンツは外部企業によって iframe 内に表示されます。SharePoint のテーマには従わず、通常はプロバイダーのブランド表示が付くか、それを消すには有料プランが必要で、すべてのサイト コレクションの HTML フィールドのセキュリティ設定でプロバイダーのドメインを許可する必要があり、任意のホストからの iframe が制限されている Microsoft Teams では表示されないことがよくあります。

選択肢 3. カスタム SPFx Web パーツ

開発者は、SharePoint Framework で RSS Web パーツを構築できます。Web パーツ自体は少量のコードですが、本当の作業は、CORS を回避するためにサーバー側でフィードをダウンロードするプロキシ (Azure Function または Azure API Management の API) に加えて、ホスティング、認証、監視、そして SPFx のリリースに対する Web パーツの互換性の維持です。フィードが社内ネットワーク内でのみ利用可能で、外部サービスを一切経由してはならない場合や、要件が標準的なニュース一覧から大きく離れている場合には、これが正しい道です。

選択肢 4. Vitextra RSS Reader

RSS Reader は、カスタムの Web パーツと同じアーキテクチャ (フィードはサーバー側のサービスがダウンロードし、ブラウザーで表示する) に従う、すぐに使える SPFx Web パーツです。開発もホスティングも必要ありません。編集者はフィードのアドレスと表示名を入力し、コンパクト、ニュースレター、カードのレイアウトを選択し、ソース タブ、分類タグ、イメージ、検索ボックスのオン/オフを切り替え、並べ替え順と更新間隔を設定します。Web パーツはサイトのテーマに従い、Microsoft Teams ではチャネル タブおよび個人用アプリとして動作します。API アクセス許可は不要で、Web パーツ プロパティ以外には何もテナントに保存しません。

ツールボックスとページ上の RSS Reader

ツールボックスとページ上の RSS Reader

できないこと: 社内ネットワーク内からのみ到達できるフィードは、フィード サービスがインターネットからダウンロードするため、表示できません。また、アイテムは SharePoint に保存されません。アイテムのアーカイブが必要な場合は、Web パーツと Power Automate フローを組み合わせてください。

💡 ヒント
セットアップは数分で完了します。KB10367. RSS Reader Web パーツを追加して構成する方法を参照してください。14 日間の無料試用期間中は、すべての機能を利用できます。

どの選択肢を選ぶべきか

  • フィード アイテムを SharePoint でアーカイブし、検索可能にする必要がある → リストへの Power Automate フロー。
  • フィードが社内専用である、またはコンプライアンス上、外部サービスの利用が一切禁止されている → 独自のプロキシを備えたカスタム SPFx Web パーツ。
  • ページと Teams に、フィルターと自動更新を備えたテーマに従う複数フィードのニュース ブロックを素早く配置したい → Vitextra RSS Reader。
  • 1 つのフィードを 1 つのページに短期間だけ表示する必要があり、外部のブランド表示を気にしない → ウィジェットを使った埋め込み Web パーツ。

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